3商品に、それぞれの購入理由を持たせる
中国のプロサッカークラブが、クラブショップと試合会場の販売拠点向けに周年グッズを企画する場面を想定します。ぬいぐるみは記念品の中心。チャームとピンバッジは、セット一式を購入しなくても選べる小型商品です。
初回の検討には、次のような依頼内容を用意します。
| 商品 | 目標サイズの例 | 数量の例 | シリーズ内の役割 | 要確認事項 |
|---|---|---|---|---|
| マスコットぬいぐるみ・1デザイン | 座った状態で高さ18 cm、付属装飾を除く | 400個 | 中心となる記念品 | 顔、体形、生地、中綿、構造 |
| アクリルチャーム・1デザイン | 本体パネルの最大寸法55 mm、金具を除く | 600個 | 単品で選べる小型商品 | 印刷、カットライン、吊り下げ位置、金具 |
| ピンバッジ・1デザイン | 表面の最大寸法30 mm、留め具を除く | 600個 | 身に着ける周年グッズ | 文字、仕上げ、留め具、包装 |
| 個別包装 | 承認済み商品の寸法に合わせる | 合計1,600包 | 単品販売用 | 商品の収まり、ラベル、包装資材の最低発注数量 |
商品数は合計1,600個ですが、3点すべてをそろえたセットは400セットまでです。ギフトセットに変更すると、チャームとピンバッジが各200個残ります。残りを単品で販売することもできますが、箱の発注やバーコードの準備前に、その扱いを決めておく必要があります。
ここでの数量は見積依頼用の設定であり、供給先が確認した最低発注数量ではありません。包装も含め、項目ごとに確認します。
試作前に時間をかけたいところ
周年らしさを、異なる3種類の商品で表現する必要があります。大きな画面では見やすいデザインでも、30 mmのピンバッジでは日付が読みにくくなるかもしれません。ぬいぐるみでは、絵を縫製品に置き換えたとき、どの特徴があればマスコットと分かるのかが課題になります。
最初の打ち合わせは、顔、シルエット、周年マークに絞ると進めやすくなります。クラブとして変更できない特徴を確認シートに記し、それ以外は試作担当者と相談できる余地を残します。「画像どおりに作ってください」だけでは伝わらない優先順位を共有できます。
| 判断事項 | この企画例での方針 | 見直すタイミング |
|---|---|---|
| 単品販売かギフトセットか | 3商品を個別に販売 | 会員向けギフトが主目的になった場合 |
| 全商品に同じデザインを使うか | 統一感を保ち、商品形式ごとに配置を承認 | 試作品で小さな文字や細部が読めない場合 |
| ぬいぐるみの細部をどこまで再現するか | 顔とシルエットを優先し、その他の細部を18 cmで検討 | 簡略化によってキャラクターの印象が変わる場合 |
| 個別包装か共通の箱か | 各商品に合う個別包装 | 数量を調整したギフトセットの仕様が決まった場合 |
| 一斉発売か段階発売か | 共通の希望到着日に向けて供給先へ相談 | いずれかの試作修正で到着日に影響が出る場合 |
販売方法、数量配分、デザインの使用許可、承認責任者は、この段階で決められます。実物の外観、最低発注数量、納期の確約は、次の工程で確認します。
試作担当者が測れるサイズを伝える
「18 cmのぬいぐるみ」だけでは不十分です。この依頼では、付属装飾を除いた座高を意味します。その条件を図の横に明記します。チャームの55 mmはリングを含む全長ではなくパネルの寸法です。ピンバッジも背面の留め具を除いて測ります。
測定条件が明確だと、試作品への修正指示も伝えやすくなります。ぬいぐるみが小さく見える場合でも、実測した高さの問題なのか、頭の大きさや胴体との比率の問題なのかを区別できます。それぞれ修正内容が異なるため、意図を試作担当者に伝えることが大切です。
商品についての詳しい検討項目は、マスコットぬいぐるみのページで紹介しています。合意した測定条件は、試作に使用するデザインの版と一緒に保管します。
試作品が届いたら確認すること
まずぬいぐるみの顔とシルエットを見てから、裏側や側面も確認します。横顔、衣装の細部、座り方を見て、手に取って感触と中綿の状態を判断します。正面写真は修正箇所を伝えるのに便利ですが、この確認をすべて済ませることはできません。
チャームは予定の金具で実際に吊り下げます。向く方向、穴の周辺の余白、金具が図柄を隠していないかを確認します。ピンバッジも表裏を見て、包装内で留め具がどう収まるかまで確かめます。
最後に、それぞれの商品を予定の包装に入れます。商品を入れずに包装だけ承認すると、後の工程で収まりの問題が見つかる可能性があります。変更は試作品の版ごとに記録し、3商品それぞれに承認の基準を残します。周年マークを承認しただけでは、シリーズ全体の生産承認にはなりません。
項目ごとに比較できる見積を依頼する
商品代、試作費、必要に応じた金型費、包装、ラベル、検品、輸送を分けて提示してもらいます。試作修正が1回含まれる、特定の包装を前提にしているなどの条件も、見積書に残します。含まれる作業が違えば、合計金額が安いだけでは比較できません。
ぬいぐるみ400個、チャーム600個、ピンバッジ600個で対応できるか、個別に確認します。ある商品だけが最低発注数量を下回る場合は、注文全体を増やす前に、どの条件を変えれば対応できるかを相談します。
日程も同じように確認します。必要な到着日を伝え、デザイン承認、試作、修正、生産、包装、輸送の日程を出してもらいます。各リードタイムが何を起点に始まるのかも確認します。試作修正が追加になれば、到着予定も見直しが必要です。
全体の流れは開発工程、商品構成の検討はクラブグッズの企画を参照してください。
よくある質問
1つの周年デザインを全商品に使えますか?
共通のビジュアルとして使用できます。ただし、サイズと配置は商品ごとに承認します。特に小さな日付、文字、エンブレムの細部を確認し、合意した調整を記録します。
ぬいぐるみ400個未満から始められますか?
実際に必要な数量を伝えて、対応可否の確認を依頼してください。ここでの400個は見積用の例であり、最低発注数量ではありません。回答はデザイン、材料、その時点の供給先の見積によって変わります。
後からギフトボックスを追加できますか?
対応できる場合もありますが、まず中身とセット数を確定します。この例では400セットを組めて、チャームとピンバッジが余ります。そのうえで箱の寸法、梱包作業、価格、日程を確認します。
遠隔で試作品を承認できますか?
試作品の版を明示した鮮明な写真や動画で、見える部分を確認します。感触、収まり、構造など画像では判断できない点は、実物での確認を手配します。未承認の項目を一覧にしておきます。
1商品だけ遅れる場合はどうすればよいですか?
変更後の到着日を確認し、承認済み商品を先に発売する、発売時の商品数を減らす、発売日を変更する、といった選択肢を比較します。決定前に、包装と販売計画への影響も確認します。
クラブ名やデザインを非公開にできますか?
できます。最初に守秘条件を定めてください。商品を製造する許可と、クラブ名、デザイン、写真を外部に公開する許可は別です。
考えている商品構成をお知らせください
商品リスト、デザイン別数量、デザインの準備状況、希望到着日からご相談いただけます。届け先と、単品販売かセット販売かも添えてください。サイズや包装が未定なら、それによって何を実現したいかをお知らせください。
AIYYANGはクラブの依頼内容を確認し、デザイン、試作、供給先との調整事項を整理します。
